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塗師屋の女将えつこ

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カテゴリ:能登半島地震情報( 60 )

震災から1年経ちました

震災から 1年が 過ぎました。 
1年前の今日は 地震で 捻じれ傾いてしまった住まい部分。
仕事場は 土蔵の壁が崩れ落ち 下地場と剥がれて 仕事は出来ない状態。
どこをみても 目を覆いたくなる酷い状態に置かれてしまった我が家。
余震の度に更に酷くなり 茫然自失になってしまった シロウさんと私。
この際 すべて 取り壊して 地震に強く 冬は暖かく 家の中を 走りまわらなくとも 
用事が済ませる 便利な小さい家にしたら どんなに快適に老後を 過ごせることか‥。

しかし 今 この家を壊してしまったら 私達の力では 2度と 同じものは 建てられない!
思い上がりかもしれませんが 大正末期から昭和の輪島の塗師文化が詰まった我が家は 
我が家であって 我が家だけじゃなく 地域のもの。

私達のやるべきことは なんとしても たとえ命に代えてでも 我が家は取り壊さずに 元の姿に戻さなければ!と 思いました。
私の命なんて軽いもの、死に物ぐるいで頑張れば なんとかー。
私達の思いに 高木先生や 萩野さん 水野さん ひろし君をはじめ 大勢の方の励ましや真心に支えられ感謝しながら 修復に向けて 無我夢中で過ごした1年間。
お陰様で住まいの部分は 大工さんの手も離れ 元の姿に戻すことが できました。
補強で 窓を閉じてしまった部屋は うるしギャラリーに 新しく 生まれ変わろうとしています。


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上塗り蔵は 22、23日の2日間で 人見さん 竹本さんを中心にした左官職人の方々 一般のボランティアの方達のお陰で 内面の荒壁付けがすべて終わりました。
夜行バスできてくださったボランティアの方々 まだ夜が明けない内に 関西方面から駆けつけてくださった左官職人の方々 本当に 有難うございました。






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土蔵がどんな構造で作られているのか 記念に 一部分だけ 壁土をつけずに 残しました。









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収納蔵の外壁は 素人軍団のひろし君を中心にした仲間達で 極寒にもめげずに 一生懸命頑張って下さいました。
お陰で こんなに きれいに蘇りました。
ひろし君たちの厚い思いが篭った すばらしい外壁に仕上がってます。
何をやっても 出来ない事がない器用なひろし君には 皆 驚いてます。







修復しなければならない箇所は まだまだ 沢山あります。  
シロウさんと力をあわせて 一歩 一歩 着実に慌てず 頑張って参りたいと思います。
二度と このような大きな地震がこないことを 願いながら‥。
 
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by fugeshietsuko | 2008-03-25 23:19 | 能登半島地震情報

26日の地震

26日の午前4時33分 夢うつつの中 グラグラっと大きな揺れ。
またぁー?
大きいなぁー
寒くて 布団の中で ジーツと静かに揺れが収まるまでのを待ちながら‥って言えば
カッコいいのですが 実際は 揺れに体が固まって動けなくなってしまったのです。
震度5弱の発表でしたが 揺れの時間は短く 有難いことに被害はありませんでした。

ご心配のお電話を頂き 有難うございました。
補強工事のおかげで ビクともしませんでした。

2月1日からの テーブルウェアーフェスティバルの展示販売の荷物は発送しましたが 
今度は 長期滞在中の荷物の準備と発送です。
それが済んでから 散らかってる家の片付けと掃除。
目が廻らないのが 不思議?
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by fugeshietsuko | 2008-01-27 09:03 | 能登半島地震情報

ショック! ショック! ショック!

寒~い!
2~3日前から 関節の油が切れたようで 立ったり座ったり 屈んだりの動作が 苦痛でした。
隙間風出入り自由の寝室だから仕方ないのですが 眠ってる間に冷えるんだと思い
もっと暖かい夜具を求めて 前蔵2階の夜具風呂に行こうと足を踏み入れた途端‥
初めて目にした光景に 頭をガ~ンと殴られたみたい。
棚からの荷物は落ちて床に散乱し 見るも無残です。
そういえば 震災直後は怖くて どうしても 足を向けられなかったっけ。
そしてそのまま 今日まで 目にすること無く過ごしてました。
目にしたからには ほっとけません。
あぁー 今は とてもとても 手が廻らないから お正月休み返上して片付けなければー。

そして そして もっと ショックを受けたのは
蔵の2階出口部分の冠木や土戸は 落ちてました。
その下は 台所。
重い土戸で何時かは 天井抜けるんじぁーって 恐怖感と 怯えが。

前方 仕事場 収納蔵は 元に戻りつつ ホッとしてたんですが ここは 震災直後から
時間は止まったまま。
全く 手付かずだった‥‥

13日の金曜日ならぬ 13日の暗~い木曜日の晩です。
あぁー。
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by fugeshietsuko | 2007-12-13 21:04 | 能登半島地震情報

三部屋 畳が敷けました!

先週の好天は 何処にいったのでしょう。
霙?混じりの雨と 鉛色の空 荒れた週明けです。

土曜 日曜で 九畳間 仏間 上がり間の3部屋の畳を敷き 修理済みの襖をたて 
張り替えた障子戸が入って ようやく震災前の部屋のたたずまいに戻りました。
仏壇の中に仏様や位牌を戻して 丁寧に掃除したら 気持ちが落ち着きました。
昨日と 今日のお客様は 気後れなく お迎えできて うれしかったです。

姪っ子のサナちゃんは 午後便で帰りました。
手伝ってもらうばかりで 一緒にゆっくりと食事することも出来なかったのが 
残念です。
ごめんね サナちゃん。 次回は 必ず ゆっくりしましょうね。

c0094218_20562683.jpg前がたの 修理は 年内にはほぼ済んで  
かたがりや隙間も塞がりました。
ところが 現在 生活してる 手付かず部分の居間や 台所は 隙間だらけ。
障子戸の下は ぴったり柱に着くんですが 天井部分は3センチの隙間が空いてて 塞がりません。
いくら 暖房してても 冷たい風がピュウピュウ入ってきます。 寒~い!
今年は 石油代高いのになぁー。
震災が この季節に襲ってたら‥って思うと 
ゾーッとします。
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by fugeshietsuko | 2007-12-04 20:40 | 能登半島地震情報

11月の出来事

11月も 今日まで‥。
いろんな事が重なり めまぐるしい月でした。

住まいの方の修復は お陰様で 完了までに あと一歩の状態まできました。
年内には 畳がひけそうです。
又 10月から手がけ始めた在庫収納の土蔵は ヒロシ親方を中心に修復してますが 
外での作業は天候に左右されて なかなか予定通りには進みません。ところが今週に
入り 11月末には珍しい 拾いもんの好天気が続いたお陰で 急ピッチで作業が
進みました。
詳しくは 次回に。

11月の始めに niriさんとその仲間の方々は冷たい秋風をもろともせず 二輪車で
輪島入り。
yasuさんakiさんは 車で 輪島へ。
なるせさんのきのこ鍋や 朝市からの食材で 秋の味覚を楽しまれ 帰路に
着かれました。
yasuさんakiさんは 我が家のギャラりー予定の部屋の壁面に ネパール和紙を
貼ってくださいました.

拭きうるしを施した床の養生をはずす日が 楽しみです!
又 図々しく 厠の壁面も お願いしました。
漆とネパール和紙がピッタリと調和して とても とても 居心地良い空間になり 
ずっと その場にいたくなる心地よさです。
yasuさんakiさん 有難うございました。

年末企画商品の準備を大至急済ませてから 昨年に引き続き名古屋ドームやきもの
ワールドに出店しました。
搬入搬出は シロウさんが一緒でしたが 販売は 私1人でした。
昨年お会いしたお客様方に再度お会いでき お買い求め頂いたり ご丁重に差し入れを頂いたりと いろいろとお気遣い頂き本当に有難うございました。 
感謝申し上げます。
そして うれしかったのは ずっと音信不通になってた I様とお会いできて学んだこと。 
住所録からお名前は記憶してましたが 娘時代だったのか よく覚えてません。 
中日新聞のやきものワールドの欄に シロウさんが載ってたのをご覧になって 
お忙しい中を訪ねて下さいました。 
亡くなった母の思い出話に花が咲いた後 販売してた我が家の輪島塗小判箸を
ご覧になって 当時 我が家を訪れた時に 母に薦められて 40年近く前に 
同じ箸をお買い求め頂いたそうです。
そして 2膳目のを まだ お使いくださってるとの事。
ずっと 使ってるんだけど 長持ちしますねー
との お言葉を頂いた時には 正直 驚いてしまいました。
私達が丹精込めて作り上げる庄右ェ門の漆器が 皆さんの暮らしに道具として
間違いなく永い年月に亘りお役に立っていることを再認識し これからもより丈夫な
品質の高い物つくりに徹しなければ‥と 思いました。

慌ただしい11月でしたが お産で帰省中のチエちゃん 友人の結婚式で帰国した
サナちゃん 2人の姪っ子達にも手伝いをお願いし 随分 助かってます。


火事場のばか力ならぬ 地震後のばか力で頑張ってきましたが ここにきて ガソリン切れでしょうか?
疲れたなぁーと感じることが しばしばです。
1日でいいから ゆったりと 温泉に浸って 空を眺め 何もかも忘れて 
ボーっとしていたいなぁー。
湯涌街道にある秘湯のこじんまりしたぬるめの温泉が 思い出されます!



 
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by fugeshietsuko | 2007-11-30 23:42 | 能登半島地震情報

工場を救ってくれた 金木犀が満開です

どこからか 金木犀の香りがただよってきます‥と きょんちゃんからコメントを頂きました。
我が家の金木犀も満開になりました。

地震で隣の土蔵が崩れて工場直撃だったのを支え救ってくれた 大切な大切な金木犀です。c0094218_18311043.jpgc0094218_1828143.jpg
















土蔵の重みを受け止めた為 すこし木は傾いてますが 地震の大きな痛手にもめげずに 
満開の花を 生き生きと咲かせ 良い香りを漂わせてくれてます。

土蔵の片付けをした時 業者さんが もう根も傷んでてどうせ枯れるでしょうから根ごと抜きましょうかーと言われたのですが あきらめなくて 良かった!!
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by fugeshietsuko | 2007-10-11 18:02 | 能登半島地震情報

手打ち第2弾が無事終了しました

6日7日と2日間にかけて行った手打ち第2弾が無事終了しました。
皆様の汗と力の結晶で 上塗り蔵の壁は すべて 塞がり
8月 9月 10月の作業で 約15㎝の 土壁が塗られました。
最終的には 約30㎝の厚さになるそうですから ようやく 半分の厚さでしょうか。
これで職人さん達が寒くなっても震えることなく 安心して 仕事に励めます。
皆様の汗と力の結晶のお陰です。
本当に 本当に 有難うございました。
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はじめに自己紹介を兼ねた朝礼から スタート。
後ろ姿は 左官職人の人見さん
丹波篠山から 左官ボランティアの方お2人と来て下さいました。






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いよいよ 泥団子つくりが はじまりました。
子供の頃泥だらけになって遊んだ
日を思い出しませんか?









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今回は 泥団子を 人界戦術で!
手渡しや バケツリレーで 運んでいきました。








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まもなく ロンドンへ出発される 書家の 
Mさんも 参加して下さいました。
泥団子は 足場の上で待ち構えている 左官職人さんのもとへと 投げ上げられます。
頭のてっぺんから 足の先まで 泥だらけになりながら‥

今年は これで 終わりだそうです。半年かけて しっかり 乾かします。

次回は 暖かさが戻る来春から 作業が 再開されるそうです。
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by fugeshietsuko | 2007-10-07 22:30 | 能登半島地震情報

手打ち第2弾が 始まる

ここ3週間程からっとした天候に恵まれたお陰で 8月末に手打ちした箇所の壁土も乾きました。
今日と明日は いよいよ 上塗り蔵の残ってる箇所の手打ちです。
青空がまぶしい 澄み切ったすばらしい秋空です。
今日は 左官の人見さん 竹本さん 小林さん 我が家の職人さん4人 ボランティアの方達を含めると 総勢42人の方達が 参加して下さいました。
その中にはすつかり顔見知りになった方達も!

私は いつものごとく まかないおばさんです。
孫の運動会でお休みすると言うのを せめておかずだけでもー!と むりやりお願いして 
キッチンモモのお弁当を 手配。
他のお店から調達すれば事は済むのに 材料にこだわっててバランスも取れて美味しいので どうしても キッチンモモのお弁当になってしまいます。
今回 おかずのみなので 御握りを握ることにしました。って言っても莫大な数の御握りです。
最低でも 4升のご飯を 握らなければ足りないでしょう‥。
お米を炊いてる時間に無理があるので ヨシコさんに SOS。
1升の御握りをお願いしたら 夏の苦労を分け合った仲だけに 気持ちよく引き受けて下さいました。 
又前日 久しぶりに顔を見せてくれたゆうちゃんにも まかないのお手伝いをお願いしました。

御握りを届けてくださったヨシコさんを含め 3人で炊けたご飯から次々と握ってると 
「只今 帰りました!」 キヨちゃんが いきなり 目のまえに!
えっー!本当???  
夢でもみてるんでしょうか?
しばらくは 我が娘が目の前にいるのが信じられませんでした。
1ヵ月ほど前に シロウさんに帰省を伝えたそうなんですが その時は 酔っ払ってて覚えてなかったとか?
娘の帰省を忘れてたなんて 何って言う親なんでしょう!!!
イエ! イエ! 私を喜ばせようと わざと 黙ってたんだと 解釈することにしましょう。

さっそく キヨちゃんにも参加してもらい 皆のお陰で お昼の準備は余裕で 間に合いました。
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まだ足に力が入らず 重いものを何度も駐車場まで運ぶのが苦痛だったんですが 娘2人のお陰で 本当に助かりました。 
涼しくなったとはいえ まだまだ 太陽のあたるところは 暑かったんですが 屋外で食べた
昼食は 運動会のお弁当を思いだし ちょっと 楽しくなりました。
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by fugeshietsuko | 2007-10-06 23:40 | 能登半島地震情報

沢山の方に支えられ 震災から6ヵ月が経って 思うこと

毎日毎日を 無我夢中で過ごしているうちに 震災からもう半年が経ちました。
3月25日30秒足らずの大きな揺れに遭遇してから これまでの人生感が一変しました。
当たり前のことかもしれませんが 今を 今日を 精一杯大切に生きなければ!ってこと。

失ったものは 数え切れない位沢山あります。が それ以上にお金では絶対買えない人の温かい思いやりの真心に触れることが出来たことは 何物にも変えがたい大きな感謝です。
そして シロウさんと共に 前向きに明るく なるべく喧嘩せずに 仲良く支えあって もう ひと頑張りも ふた頑張りもしなければ!と‥思える元気を頂きました。
字の通り 人は 支えあって生きてく‥‥。
全く その通りだと この半年の間に 何回 思ったことか‥‥  

自分だけの頑張りではどうしょうも出来ないことでも 協力し 支えあうと 可能になることも この震災で 学ばせて頂きました。

いつか お坊さんから 天国と地獄の話を聞いた事があります。
同じ酷い状況におかれてても 
天国は 相手を思いやり 協力し合って生活してる処。
地獄は 自分だけの我と利にとらわれ生活してる処。
その違いが 天国と 地獄なのだと。

7月末から始まった住まいの方の修復は お蔭様で だいぶ 進みました。 c0094218_2272812.jpg

良沢さん側に続いて 
反対側の外面も 
仕上がりました。           







c0094218_22152125.jpg上塗り蔵
酷暑にもめげず15日から毎日黙々と竹子舞を編んで下さったYさん 22~24日土蔵修復支援で再び駆けつけて下さった久住さんをはじめ 左官職人の方々 富山職芸学園の生徒さん方 皆様のお力添えで 上塗り蔵内部一面の 粗壁が塗りあがりました。本当に有難うございます。


地震直後は これから先どうなるのか ショックで憔悴し 半ば 放心状態の私達でしたが 沢山の方に支えられて 半年間で ここまで 辿り着く事が出来ました。
頂いたご厚意に これからどのようにしてお応えしていくことがよいのか シロウさんと私の 大きな 大きなテーマです。
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by fugeshietsuko | 2007-09-25 22:07 | 能登半島地震情報

ぶり返した猛暑にもめけず!

15日からの3連休は 台風のせいでしょうか?
またまた 厳しい残暑がぶり返しました。
この暑さにも負けず 全国から大勢の人が ツール・ド・のと4000で 輪島市も訪れたようです。

c0094218_4261923.jpg我が家も連休を利用して上塗り蔵1面の竹子舞編みに金沢 小松から 4人の方がきて下さいました。
この場所は 昔の広い作業所と隣接してて ほかの3方とは 違う方法で修復していきます。
外面は壁土が残っているので 竹子舞編みが やっかいな箇所です。
汗だくのなりながら一生懸命に作業をして下さる姿には 頭が下がります。
次回22~24日で 職芸学園の生徒さんも加わって編み終わる予定だそうです。 

8月末の手打ちした土壁は 扇風機で直接風が当る所は 少し 乾いてきました。


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手付かずになっていた裏通りに通ずる出口部分の修復は 震災武将ヒロシ君が 今日からユンボをフルに駆使して 瓦下ろしから傾き修正まで1人で頑張って下さってます。
またしても ヒロシ君の器用さと知恵がまわるのには脱帽しました。
唯 唯 感謝です!
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by fugeshietsuko | 2007-09-18 23:16 | 能登半島地震情報