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塗師屋の女将えつこ

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カテゴリ:能登半島地震情報( 60 )

あれからもう八年

能登半島地震から もう 八年が経ちました。
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先日、北国新聞の記者の方が取材にこられ、地震直後の事を聞かれると、眠ってた当時の記憶が走馬灯のように蘇りました。

思いだすとお世話になった沢山の方々の感謝で涙が溢れます。

四郎さんも私も、職人さん達も、余りもの被害のすざましさに茫然自失。
頭の中は真っ白で今後の対策も考えられなかった時、修復へ向かっての気力を与えてくれたヒロシ君
親身に相談にのって下さった建築家の高木先生、
土蔵文化研究会の皆様方、
本当にたくさんの方にお世話になり 我が家は立ち直ることができました。

昨秋には国の『登録有形文化財』に指定され 先日 プレートを玄関先の壁へ埋め込みました。
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かけがえのない塗師文化がぎっしりと詰まった我が家
これからも 大切に伝え、守っていきたいと思っています。

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by fugeshietsuko | 2015-03-25 09:24 | 能登半島地震情報

仮設台所も 楽しや ♬~

台所の改修工事

43年を経た台所は7年前の能登半島地震でかなりの打撃をうけました
それでも騙し騙し使ってましたが もう限界

今年に入って天井の一部が落下したり、床のでこぼこがひどくなったりで もう 使い続けることは困難となり やむなく Before and  After

思い出が一杯詰まった台所を片づけるのは整理が苦手な女将のこと かなりのエネルギーを使い果しました。

床も天井も取り去り 工事が始ってる台所です
地震から懸念してた左土蔵の壁の崩れが思ってたほど 酷くなくて良かったです
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先週初めから 奥の井戸の側の仮設台所での生活が始まってます。

洗面台を利用した 狭い流し台
小さな机をちゃぶ台替わりに せいぜい2畳でしょうか
空いた空間での食事生活
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慣れてくると とても 快適なんですよ ♬~

テレビも無え、ラジオも無え、時計も無え、、、
このことが とってもリラックスできるんです

土間の戸を開けると庭からの涼風がそよそよ~♬

あらっ? お醤油出し忘れたわ!って気づいても 後ろを振り向き 手を延ばせば立ちあがらなくても すぐ 取れちゃうし

右を向いて 左を抜けば 大抵の用事は済んじゃいます

机が小さくて 料理がのらないから 少しの種類でも シロウさんは何にも言わないし~ 

昔の輪島言葉では まさに 寄り向き棚のずりみんじゃ 生活

わるくないなぁ~ 楽しく過ごしてます  ♬~♬
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by fugeshietsuko | 2014-07-14 22:03 | 能登半島地震情報

能登半島地震から7年目

能登半島地震から 7年目が過ぎました。

「地震の夜って何食べたかなぁ?」と 突然言い出したシロウさん。

「ショックで 怖くて 何も喉通らなかったわよ。あなたは お酒呑んで  ダダこねてたけどねー」

と笑いながら云いつつ 薄れゆく記憶で思い出したことが?



地震直後 大きく傾いたわが家での寝泊まりは危ない! と聞き 急遽 長女夫婦の家に避難することに決めた私。

「しばらく夜は娘のところに泊まろうよーお願い!」

「いやじゃ!俺は家にいる、家で寝る!」

「そんなこと言って 家が潰れたらどうする?危ないから 行こうよ~」 

「行きたかったら お前だけ行け!」

シロウさんは お尻に根が生えたように 微動だにしません。

言い争っている間にも 余震、余震、余震の波。

古い建物の我が家は余震がくる度揺れも大きくて 怖くて 怖くて 住むことができませんでした。


ひとまず 私だけ娘夫婦の家に避難したのですが、シロウさんは傾いた我が家に一人います。


「私が必ずお父さんも危難させてくる」と 長女が言い 出かけたものの

1時間が経ち 2時間が過ぎても帰ってきません。

頑固な 2人のこと。

シロウさんが避難すると云うまで 娘もテコでも動かずに頑張ってるんだろうなぁ~?
と 思いながらも 

重なる余震の度ごとに 

今 家が潰れたら?
2人一緒にいなくなるのでは???

とよからぬ思いが頭をかすめ 生きた心地がしなかった一夜を思い出したのでした。


今 現在 こうして 平穏に暮らせる日々 は 沢山の人の真心に支えられ 元気を頂いて今日を過ごしていけることを改めて 見つめ直し 感謝する一日でした。
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by fugeshietsuko | 2014-03-25 21:57 | 能登半島地震情報

能登半島地震から6年目

能登半島地震から 6年目を迎えました。

街並みも綺麗になり 辛かった地震の記憶も薄れつつありますが 忘れられないのは地震を通して体験した皆さまの暖かい真心です。

折れそうになる気持を皆さまの励ましと真心が救ってくれました。

この家で 地震前と同じように住んでいられるのも皆さまのお陰です。

感謝の気持を大切に 今の私達が出来る事 
塗師文化が詰ったかけがいのない我が家を大切に守りながら 元気で働ける限りは漆文化を伝えて参りたと思う シロウ親方と女将です。   
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by fugeshietsuko | 2013-03-25 09:14 | 能登半島地震情報

能登半島地震から5年

日本に住む以上 避けたくても避けられない天災の一つが地震

能登半島地震から5年が経過しました。
街中は地震の面影はほとんど残ってませんが‥ 

5年前も今日と同じ日曜日でした
午前9時46分
10時から来訪されるお客様に備えて お茶の準備をしようかと 立ち上がったその時でした。 

突然地面から突き上げるような縦揺れの後 大きな横揺れ
目の前の障子戸がみるみる間に メリメリ音をたてて破れ
テレビが自分の方にジャンプしながら向かって来るのを 夢中で両手で押さえるのが精一杯 

いったい何が起きたのか‥??? 

大きな地震と 気付いたのは 揺れが納まってからでした。
あーっ、思い出すだけで 寒気がー

お時間ございましたら どうぞ ↓
震災直後のブログはこちら  → 
震災1年目のブログはこちら →  
震災3年目のブログはこちら → 

今 こうして暮らしてられるのも たくさんの人々の温かい励ましと応援のお陰です。
一人では 何も出来ない無力な自分に気付かせてもらったのも この震災でした。

東日本大震災に遭遇された方々は 地震だけじゃなく 大きな津波 放射能と 私よりも何倍もの悲惨な体験をされました。 
復興への道のりは長くて嶮しいでしょうけど どうか 希望を 夢を捨てずに 前向きに乗り越えて下さることを お願いします。 

これから コレ↓を清書しようと思ってます
薬師寺大谷徹奘執事さんが以前に就任されてた 茨城県塩来市・水雲山塩来寺の仏様免震装置のお写経です。
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先月 薬師寺大谷徹奘執事さんの講演を聴く機会がありました。
大谷徹奘執さんは 薬師寺 故高田好胤住職さんに師事され僧侶になられた方です

話の内容は ほとんど覚えてないのですが 心に刻まれた言葉がありました
「今」のことを 中今ナカイマと 大和言葉では言うそうです。

今だと 過去←今→未来と時間の流れでは 今のみ。
中今だと 過去から 現在の今 未来へと時間の流れは延々と続く中の 中今。

私達は25代遡ると333.554.432人のご先祖様が いらっしゃるそうです。

過去があって ご先祖様がいて 中今の自分がいて 子供がいて 孫がいて いずれは孫の子が‥
延々と続く時間の流れの一瞬に 今 生かされてるシロウさんと私 
まだ 未解決のまま残ってる大きな課題  
お写経を書きながら 心静かに見つめ直したいと思います。
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by fugeshietsuko | 2012-03-25 09:46 | 能登半島地震情報

4年の歳月を経て

ここ2~3日は 目覚めると 屋根はうっすら雪化粧。
東北地方はこれくらいじゃなく もっと もっと 寒いところでの避難生活だと思うと 春は待ち遠しいけど 北陸の春は遅くなってもいいから 東北に回してあげたい!

能登半島地震直後の路地の金木犀の木。
壊れた土蔵が圧し掛かって このまま枯れてしまうのでは?と思ってましたが
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4年の歳月を経て 多少 木は傾いてますが こんなに 生き生きと 立ち直りました。
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今月一杯 町内の班長なので(毎年順番)義援金集め。
皆さん それぞれ 快く支援の気持を差し出してくださいました。
家を津波で流され 肉親の安否も解らず その上放射能の被害で 踏んだり蹴ったりの方に少しでも復興のお役に立てたらうれしい。 

初めて知ったのですが 輪島の水道水は 地下水をくみ上げてるんですってね。
だから とても綺麗なのだとか。
いざという時は 空いたペットボトルさえあれば 水道水を詰めて送ることも可能なんじゃない?
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by fugeshietsuko | 2011-03-27 09:17 | 能登半島地震情報

能登半島地震から 3年目

私達の記憶からどんどん遠ざかってますが 今日は震災から3年目。

えっ、震災があったの?って思える程 街中は復興が進みました。
あちこちに空き地が 増えましたがー。

我が家の仕事も生活も震災前のペースに戻りました。 

子供部屋だった2間は昨年の初夏から新しく生まれ変わり 漆ギャラリーとして活躍してます。

壁の中央部分は 震災後 オーグさんのご厚意で手漉きのネパール和紙がはられて 和やかさを醸し出してます。 
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階段タンスの壁は篠山や金沢、地元の左官屋さん達の手で磨きが きれいに光ってます。
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床板は拭きうるしを掛け2年半が経て しだいに木目がきれいに浮き出てきました。
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収納タンスの1本には土蔵が壊れた時に顔を出した古い見本椀が納まってます。
今は金蒔絵が主流ですが 輪島の先人方が戦前、戦中と金が手に入りにくい時でも知恵を絞り 色蒔絵で工夫して模様をつけた見本椀。
明治、大正時代のもの(今では どんな手法だったのか解らないもの)などなど。 
気分が落ち込んだ時など これを見て 先人方はもっともっと厳しい状況の時でも 頑張ってこられたんだ。弱音なんて吐いてられないぞ、まだまだ努力が足りないなぁーと反省させられたり 励まされたり‥。 
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上塗り蔵も2年半で 左官の方々、大勢のボランティアーの方達 延べ人数にすると?百人の手を経て 震災前と変わらない壁の厚さが着き 後は お化粧を待つのみとなりました。
床板の張替え作業が1部分残ってますが今春には完了し 1階部分は 出来上がってる商品の収納庫となります。
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先日 Hiro君のブログ(震災直後にどれだけ彼から元気をもらったことか‥)で震災のを読んだ時には 当時の記憶が蘇り 涙が止まりませんでした。
二度とこんな辛い体験はしたくない。 
震災までは気付かなかった平穏無事な なにげない普段の生活が いかにかけがいの無い幸せなものかー

絶望の淵から救って下さったのは 大勢の皆様の暖かい心からの励ましと 行動でした。

何としてでも 元の姿に戻したい‥の一心で 沢山の方々のお力添えを得て ここまで 修復することが出来ました。
震災を通して 支えあい 助け合うことの大切さを 学びました。
本当に 本当に 有難うございました。


ご恩になった皆様に 私達が出来る事はー
いにしえから伝わってきた塗師文化を大切に守り 発信し 伝えて行く事だと思います。
『漆のある生活』
シロウさんと力を併せて 元気に頑張っていきます。 
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by fugeshietsuko | 2010-03-25 06:31 | 能登半島地震情報

お世話になった方々との 再会

土蔵修復支援活動 夏のワークショップが 今日から始まりました。
今夏は T邸 K邸の土蔵です。
作業に取りかかるまえに 左官屋のMさん Tさん ボランティアのAちゃんが 立寄って下さいました。
1昨年 昨年と 我が家の土蔵修復の時には 大変お世話になった 懐かしい面々です。

きれいになった土蔵を背景に 記念撮影を撮らせていただきました。
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夏のワークショップは 24日まで続くそうです。
今夏は例年に比べ涼しいとは云うものの この処 残暑がぶり返してきます。
気を付けて 頑張って下さいね!
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by fugeshietsuko | 2009-08-22 09:35 | 能登半島地震情報

ご苦労さま、有難うございました!

湿気ムンムン 気温30℃の 過ごしづらい日になりました。

金曜日からはじまった上塗り蔵内面の中塗作業が終了し 今日は 入り口外面の荒壁の上に土を塗り重ねる大直しでした。

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現場は 輪島塗の下地場なので ビニールの
カーテンで養生をし その中での作業です。






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ビニールカーテンの中を覗くと 蒸し風呂のような暑さもなんのその 休憩も取られずに セッセと作業が 進められていました。











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下地の職人さん達は 暑いなりに 開け放った窓から 風が入ってくるので まだ 救われるのですが‥‥













夕方 ようやく 今回の作業がすべて終わりました。

「暑かったでしょうー。サウナの中で仕事してるみたいやったねぇ。ご苦労様でした。有難う。」

「もう 輪島イヤじゃ云わんと 又 お願いしますね」と シロウさん。

「いやぁー今日は暑かったですね。輪島で仕事させて頂き 有難うございました」
と 爽やかな声で 左官職人さんからの答えが返ってきて 仕事をやり終えた達成感が伝わってきます。

私達とそんなに 年齢が変わらないと思える職人さんなのに‥。

さすが プロですねー。

そして 皆様 後片付けを終えて 帰えられました。

金沢から4日間通って下さり 今回の作業は終わりました。
早朝に金沢を出発し 自宅に着くのは 夜遅くなる4日間。


暑い中 さぞかし お疲れになったことと 思います。

皆様 本当に 有難うございました。
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by fugeshietsuko | 2009-07-07 20:37 | 能登半島地震情報

壁土再利用の 家庭菜園

土蔵の壊れた壁土を利用して 昨秋出来上がった家庭菜園。
5月初旬に植えた夏野菜たちも すくすく 順調に育ってます。
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キュウリ、茄子、トマト、ズッキーニ、ピーマン、シシトウ、バジル、西洋パセリ、さつま芋、空シンサイ、青紫蘇、つまみ菜、オクラ など 少しづつ 植えました。
ここにきて 急に大きくなり 花が咲き始めました。
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      ズッキニー                                茄子

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          トマト                    ミニトマトは もう 実がついてます

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 つまみ菜                 金魚が住んでるいる井戸から つるべで水やりしてます。
                        昨秋 ボランティアで来てくださったO様が作って下さっ
                        た井戸の蓋。                         
                        安心して 水汲みが 出来るようになりました。
                        O様 有難うございます。

収穫が 楽しみでーす ♪~♪       
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by fugeshietsuko | 2009-06-05 20:04 | 能登半島地震情報