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塗師屋の女将えつこ

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能登半島地震から 3年目

私達の記憶からどんどん遠ざかってますが 今日は震災から3年目。

えっ、震災があったの?って思える程 街中は復興が進みました。
あちこちに空き地が 増えましたがー。

我が家の仕事も生活も震災前のペースに戻りました。 

子供部屋だった2間は昨年の初夏から新しく生まれ変わり 漆ギャラリーとして活躍してます。

壁の中央部分は 震災後 オーグさんのご厚意で手漉きのネパール和紙がはられて 和やかさを醸し出してます。 
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階段タンスの壁は篠山や金沢、地元の左官屋さん達の手で磨きが きれいに光ってます。
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床板は拭きうるしを掛け2年半が経て しだいに木目がきれいに浮き出てきました。
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収納タンスの1本には土蔵が壊れた時に顔を出した古い見本椀が納まってます。
今は金蒔絵が主流ですが 輪島の先人方が戦前、戦中と金が手に入りにくい時でも知恵を絞り 色蒔絵で工夫して模様をつけた見本椀。
明治、大正時代のもの(今では どんな手法だったのか解らないもの)などなど。 
気分が落ち込んだ時など これを見て 先人方はもっともっと厳しい状況の時でも 頑張ってこられたんだ。弱音なんて吐いてられないぞ、まだまだ努力が足りないなぁーと反省させられたり 励まされたり‥。 
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上塗り蔵も2年半で 左官の方々、大勢のボランティアーの方達 延べ人数にすると?百人の手を経て 震災前と変わらない壁の厚さが着き 後は お化粧を待つのみとなりました。
床板の張替え作業が1部分残ってますが今春には完了し 1階部分は 出来上がってる商品の収納庫となります。
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先日 Hiro君のブログ(震災直後にどれだけ彼から元気をもらったことか‥)で震災のを読んだ時には 当時の記憶が蘇り 涙が止まりませんでした。
二度とこんな辛い体験はしたくない。 
震災までは気付かなかった平穏無事な なにげない普段の生活が いかにかけがいの無い幸せなものかー

絶望の淵から救って下さったのは 大勢の皆様の暖かい心からの励ましと 行動でした。

何としてでも 元の姿に戻したい‥の一心で 沢山の方々のお力添えを得て ここまで 修復することが出来ました。
震災を通して 支えあい 助け合うことの大切さを 学びました。
本当に 本当に 有難うございました。


ご恩になった皆様に 私達が出来る事はー
いにしえから伝わってきた塗師文化を大切に守り 発信し 伝えて行く事だと思います。
『漆のある生活』
シロウさんと力を併せて 元気に頑張っていきます。 
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by fugeshietsuko | 2010-03-25 06:31 | 能登半島地震情報
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